木の魅力、温もりを知る方へ
おもちゃの変化は、人の心の変化。
おもちゃ専門の大きな量販店が立ち並ぶようになった昨今、
自身のお子様だけでなく甥や姪、お孫さん、知人の子供など
「子供にあげるプレゼント」を選ぶ機会も多いと思います。
最近ではメディアの作る“好きなキャラクター”がいたり、
カードやゲームなど、モノ自体に魅力のあるおもちゃが消え、
一過性で消費されていくものがあまりにも増えてしまいました。
繰り返す電子音と電池がないと遊べないひ弱さ、壊れやすい構造…。
流行に依存せずに、頑丈で寿命の長いおもちゃが少ない事に気づきます。
今のおもちゃ作りの方の意識から無くなってしまったのでしょうか?
木のおもちゃに詰まった優しさを贈る
大量生産され、CMが打たれ、どこでも出会える流行りの「おもちゃ」は
遊ぶ子供を思い浮かべて作られた「おもちゃ」ではなく
「選ばれ、買われるため」のおもちゃにすぎないのだと思います。
つまり買われた後、子供と時間を共有するためのものではありません。
そんな偽物の「おもちゃ」が増えた責任は消費社会のせいだけではなく、
「おもちゃ」をプレゼントする側が、おもちゃを選ぶ基準を
「何が欲しいの?」と全て子供に丸投げしているのも原因の一つだと考えます。
子供に必要なおもちゃが何か、子供が時間を共有できるおもちゃは何か。
安全性も踏まえ、材質やさわり心地に至るまで気を使う事に無駄はありません。
おもちゃを贈ることは、子供の未来に通じている
とある有名大学に合格した学生のアンケートで
「子供のころ遊んだ思い出深いおもちゃは?」というのがあり、
よく知られる男の子向けブロックや車・鉄道のおもちゃ、
女の子向けの人形のおままごとセットに並んで、
個性的なおもちゃを挙げる比率が同年代のアンケートより多く、
その個性的なおもちゃの材質が木や布などの自然素材を使ったものが
大半を占めていたんだそうです。
当時もキャラクターを扱ったおもちゃは多数あり、消費指向も高いものでしたが
結果は、名前も知らない…というよりも特有の名前で共有されないおもちゃを
「~のようなおもちゃ」と指し示す回答が多く寄せられたそうです。
幼児体験とおもちゃが後の生活に深い因果関係を与えているとは限りませんが、
おもちゃと、その遊び方を説明する学生さんは実に楽しそうで、
そのおもちゃと一緒に過ごした時間が宝物になっている印象だったそうです。
そして、ケン玉やベーゴマ、めんこ、積み木、輪投げ…。
改めて思い出してみると、おもちゃを通じて物理や数学や言語に触れ、
器用さや力を身につけるきっかけを与えてくれたのではないでしょうか。
明日の礎を今日の遊びから見出すのに必要なのはとてもシンプルです。
手のひらサイズのゲーム機では得られないものを沢山与えてくれます。
おもちゃだからこそ金額だけではない基準が大事。
本来おもちゃには作る職人さんの心の中に「想い」が息づいています。
角がとがらないように削り丸みを帯びさせる、誤飲を防ぐため小さいパーツは作らない。
時に乱暴に扱われても、繊細なバランスが必要なものであっても力を発揮します。
昔は素材や質を重要視する必要はありませんでした。
木などの自然素材が比較的安価で手に入りやすい素材だったからです。
木のおもちゃは「木」というだけで既に大量生産から一線を画し、
細部に宿る想いも簡単に見透かすことのできる素晴らしいおもちゃです。
木のおもちゃの持つ魅力をぜひ感じてください。
